「バレたことで焦ったのか全力で否定しようとして。なのに、七瀬昴は“お前ってどう見ても秋帆が好きなの丸出しのクセに、何を見てたんだ”って笑ってきてさ。悪魔だよ、アイツ……、」 泣き出しそうな先生を心配もせずにそう言ったと話す語尾が、弱々しく細くなっていく。 「夏目先生のこもを何も考えてやれないのはお前の方だって言いたかった。オレは、そう言いたかったのに……」 言いかけてピタリと止める。 わたしはたまらずに言葉を呑み込む常磐君に顔を上げた。