七瀬先輩の家に……? そんなことは言えずに、ただただ、驚いた気持ちを隠した。 「ああ、やっぱり二人はそういう関係なんだって思ったよ。でもそう思ったら、七瀬昴に無性に腹がたって追いかけたんだ……っ、」 常磐君の乾いた笑いは悲しく響いて聞こえた。 「何で二人がここにいるんだって聞いたんだ。夏目先生は少し驚いてたけどさ……七瀬昴は、微塵も動揺しなくて。こんなとこじゃ、困るからって……」 夏目先生がエントランスの周りを気にしながら、そう言ったんだと常磐君が言った。