「一年前の今日。終業式の日……、」 ーーードクッ しばらく沈黙していた常磐君が口を開いた。 「オレが、泣いていた和藤さんを見つけた、あの日の話をするね……?」 穏やかな口調とは裏腹に、瞳はいつになく真剣さを増してわたしへと向かってくる。 あの日、と聞いただけで胃の底が浮き上がるような嫌な感覚がする。 「終業式が終わったあと、下駄箱で和藤さんと話したの覚えてる?」 わたしは、静かに相槌を打った。