ストレートな言葉に心を掴まれたみたいだ。 わたしを心配だなんてどんな意図があって言ってるんですか……。 本当は、素直に嬉しかったのに。 どうしてもそれを上手く表現出来ないのは、夏目先生の存在を忘れたわけじゃないから。 「珍しい。そんな怖い顔しちゃって。もしかして、オレと一緒にいたから妬いてるの?」 イタズラな声のトーンにわたしはどう反応すればわからずに、目線を足元に落とす他なかった。 誰もが目を奪われるような人が妬いてるなんて、地球がひっくり返ってもありえない。