「よかった……」 「え……?」 「和藤さんが何でもないならいんだよ。焦った。ほんとに」 入り口の扉に背中を預けてすとんっとしゃがみこんだ。 常磐君は、どこまで優しい人なんだろう……。 「ごめんなさい……」 「ううん。オレこそこないだは、嫌なこと聞いてほんとごめんね?」 それはあの保健室の前でのことだと理解した。 わたしに“どうしてあの日泣いていたのか”と聞いた常磐君。