教室を出ようと腰をあげるわたしに、今度は廊下から足音が近づいてくる。 ーーーダンッ! 「……ちょっと!?」 突然、教室の入り口を塞ぐようにして扉に手をかけた彼に、マヌケな声が零れ落ちた。 なっ、何!? 驚くのも当然だった……。 爽やかな黒い髪は7月に入ったばかりの頃に比べて少し伸びたような気がする。 「大丈夫!?和藤さんっ……!」