【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて




目を伏せるわたしに教室の入り口から聞き覚えのある声がかかった。


わたしより低く無愛想な、だけどわたしとは遠い人の声。


その人物を突っ伏した机から視界の隅に映した直後。



「たっ、田中先生……っ?」



飛び付くように机から起き上がった。


スミ爺……ではなく田中先生がおどおどしながらわたしのそばまでやってきた。



「また体調がよくないか?目眩はしてないか?」


「少し頭痛が。でも、大丈夫です……」


「君は、今日全体の学級委員会があったハズだが。欠席するほど悪いのか……」


「頭痛は確かにありますが、委員会に出席出来ないほどで……」


「そうか。委員長には一応僕から伝えておこう」