「アナタのせいで、わたしが……っ」 続けることに詰まって見上げれば、眉を寄せた七瀬先輩がわたしを真っ直ぐに見つめていた。 ーーー憂いの影を含む、切なさに染まる瞳で。 「和藤さん、混乱させてごめんなさいね……」 少し乱れたアップヘアから覗く夏目先生の瞳が濡れていた。 なんで夏目先生が謝るんですか……。 どうしてこの悪魔はわたしを惑わせて放っておいてくれないの……。 「……いいんです、もう」 七瀬先輩なんて初めからこんなわたしとは無縁の人だった。 だから……。