【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて




「……それに、オレ。和藤さんに謝りたくて。こないだごめんね?」


「こないだ……?」


「昼休みに廊下で。和藤さんの興味が、七瀬昴に向いてるんじゃないかって思ったら、ついムキになって……」



ーーー“七瀬昴が嫌いってことだけはね?”



あの時の驚くほどに冷ややかな常磐君の声。


爽やかに整えられた短い髪を無意味に触って、まるで動揺を隠してるみたい。



「ダメなんだよね、オレ。アイツが、七瀬昴が嫌いなんだ」



わたしも最初はあの“美しい悪魔”……なんて呼ばれてる七瀬先輩が大嫌いだったからその気持ちはわかる。