【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて




「オレと一緒に帰らない?」


「……ええっ、と。今日は、その、約束があって」


「約束って竹川さんと?」



いや……誰と、なんて答えられない。


そもそも杏奈には今日は先に帰るって特に理由も告げずに出てきちゃったし。



「違う、けど、中学の時の友達で……」



くっ、く、苦しすぎる言い訳だ。


残念ながらわたしにはそんなお誘いなどない。



「そっか。じゃあ、下駄箱まで一緒に行こう?」


「うん、下駄箱までね……っ、えっ、いやぁ」


「ダメ?」



だってわたし、そこの保健室で悪魔が待ち伏せしてるから。


なんて……、とても言えないけど。