どうして保健室で待つなんて言ったんだろう。 だってあの部屋には夏目先生がいるのに。 彼女と逢瀬を重ねるのならわたしの存在はいらないし、むしろ邪魔じゃないのかって考えるのが普通だ。 「ねぇっ、和藤さん待って!」 背後から呼び止められて振り返った。 「常磐君?」 「良かった。探したんだよ」 「……わたしを?なんで?今日って、委員会あったっけ?」 常磐君と二人で向かい合うのは先日廊下で話して以来だ。 保健室を目前とした廊下の真ん中で少しだけ息のあがった常磐君。