「あぁー。あの七瀬君に風紀がどうとか言った子でしょ?確か、和藤……」
いやそこは、思い出してもらえないですか……。
七瀬先輩はさすが校内一の人気者だ。
そのせいか好意的ではない視線を浴びるし、色んなところをじろじろ見られて、ほんと嫌だな。
「っ……、な、」
急いで教室へ戻ろうとするわたしの正面から、まさかの七瀬先輩がこっちへ向かって歩いて来る。
確かにここは三年の廊下なんだから別におかしなことじゃないけど。
隣には津田先輩も一緒だった。
わたしの名前を思い出せなかった女の先輩達がさっきとは180度違う乙女な悲鳴をあげている。
ど、どうしよう……。



