ヤバイ、午後の授業始まっちゃうじゃない! 後期に控えている文化祭の打ち合わせのせいで昼休みが台無しだ。 おまけに朝の杏奈との会話がどうしても気になって、打ち合わせ中もずっとうわの空だった。 そのせいで総括する委員長からは長々とお説教をされて、授業に間に合わない常磐君は先に教室へ戻っていったわけで。 「ほら、あの子でしょ?二年の和藤……なんだっけ?」 えっ……わたしの、こと? 打ち合わせに使った部屋は三年生と同じ階にあり、廊下を小走りで通り抜けるわたしへそう聞こえた。