そう思ったけれどそんな傲慢な返答をするのなんて一人しかいないわけで……。 そっと背の高い本棚から恐る恐る顔を出して、声のする方に目を向けた。 「ひ……っ、ひどい……七瀬君っ!」 やっぱり嫌な予感って的中するものなんだ……。 あの悪魔ーー七瀬先輩はドアに背を押し付けてめんどくさい顔丸出しで立っていた。 いくらなんでもあんまりじゃないですか……? 七瀬先輩は今にも崩れ落ちそうな涙ぐむ女の子を見下ろし、悪びれた様子なんて欠片もなかった。