【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて




「……なんで、どうして?みんなにそうやって断るけど、彼女いないんでしょ……?」


「だから?」


「……っ、だからって」



今にも泣きそうな弱々しい声を落とす女の子。


相手はきっと優しさの欠片もないような男なんじゃないだろうか?


そんな男、やめといた方がいいのでは?



「目を奪われるのは、アンタじゃないから」



無機質な声で放つその言葉に思わず反応した。


目を、奪われる……?


頭を過ったのは、杏奈が得意気に教えてくれたあの噂話だった。



ーーー“ それが告白した女の子に“目を奪われる女にしか興味ない”って言ったらしいよ?”



いやいや、まさか……。