【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて




視界を閉ざすことでしか耐えれなくて。

恐怖に支配された身体をねじったり足をばたつかせ、震える力の限り、精一杯抵抗した。



『クソッ、動くんじゃねぇよ……!!』



男はわたしの口をグッと力任せに押さえ付ける。


恐怖に震えるわたしの額から汗が滴り落ちた。


ハァハァと荒々しい息遣いが小刻みに頬に吹きかけられて、いっそのこと気を失ってしまった方が楽だった。


車と車ーーよりにもよって背の高いワゴン車の間にしっかり挟まれている。


木材やペンキの鼻をさすような匂いがした。


ワイシャツのボタンが弾けて無惨にアスファルトに飛んでいく。



『どうせ誰もこねぇから……』



誰でもいい……誰か、誰か助けて………。