【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて




 * * *



ーーー高校一年の7月。


明日から夏休みが始まる終業式のあと。



『八重~~ごめんねっ!今日は、どうしても大事な用があって……その、一緒に帰れないの……』


と、告げる杏奈を見送ったわたしは、下駄箱でバッタリ常磐君に遭遇した。



『二学期の学級委員もよろしくね?本当はやりたくなかったのに、巻き込んじゃったかな?』



委員長になったきっかけは誰もやりたがらない中、たまたま斜め前の席の常磐君が立候補をして、運悪く当時の担任から君も協力してほしいと頼まれたからだった。



『そんなことないよ。こちらこそよろしく。後期は文化祭もあるから』



こんなわたしと常磐君をクラスメイト達は“真面目で堅い二人だ”と噂しているらしい。



そんな何気ない言葉を交わして学校を出た。