此処は何処だろう。
真っ暗な世界だな。

前に進もうとしたら声が聞こえた。

『愛桜。』

愛おしい人の声だ。

『た、くと?』

『久しぶりだな?愛桜。』

拓人が目の前にいる。
あぁ。死ねたんだ。

私は、拓人に駆け寄ろうとした。

『拓人!!』

『くるな。愛桜』

え?なんで?

『お前はまだ死んでねぇよ。』

死んでない?じゃあ此処は?

『愛桜。まだこっちへ来るなよ。
お前の事を待ってる奴らがいる。』

『拓人も帰ろう?』

『俺はもう死んだ。
けど、愛桜のせいじゃない。
俺が決めたことだ。

愛桜。今まで言えなかったけど、、、
俺、愛桜が好きだった。』

拓人が、、、私を?

『私も好き』

『知ってる。』

前と同じ笑顔で笑っえくれた。