～１年前の冬～

拓人が死んでから5ヶ月がたったある日
私は､餓竜の倉庫へ向かっていた｡

すると､1台のバイクが私の前に止まり
その人が話しかけてきた｡

名前は､､､高峰 秀翔[たかみね しゅうと]

『お前､餓竜の姫さんだろ?』

『だれ?』

『俺は､高峰秀翔｡毒牙の総長だよ｡』

毒牙は､あの頃､薬物を、所持していて
餓竜は､そいつ等を潰そうとしていた｡

『餓竜の副総長さん､､､死んだんだろ』

『､､､』

『あれさぁ､､､事故じゃねぇぜ』

私は目を見開いた｡

『じ､こじゃない?』

『あれは､仕組まれてたんだよ｡』

仕組まれてた?
なぜこの人はこんな事を私に話す？

『嘘｡警察も現場の事故って､､､』

『そう見せかけたんだよ｡』

『ど､して?』

『お前の為にだよ』

私のため?

『正しく言うと､お前が原因｡』

私が､､､原因､､､?

『アイツはお前に手出ししねぇように
俺の部下に言った｡
俺の部下は､姫さんを好きでな
ストーカーを始めた｡
身に覚えあんだろ』

ある。なんせ､､､監禁されたんだから。

『たまたま､おれの部下とお前んとこの
副総長が同じ仕事場でな
7月24日に事件が起きた』

7月24日｡拓人の命日｡

『俺の部下にストーカーをやめろといい
副総長が死ねば辞めると言ったんだ｡

そして､拓人は事故に見せかけたんだよ』

それって

『拓人を殺したのは俺の部下じゃねぇー｡
姫さん､､､お前だよ｡』

秀翔はそれだけを伝えて消えていった｡