もう一度、アイタイ。~ワタシノワガママ~

その時、私の中の何かが切れた。

『何よ!知らなくていい?
あたしが関係してんだから知る権利は
あるはずでしょ?!!

パパも何を言ってるの?!!

岳斗達は悪くない!!
あたしが、、、あたしが彼らを、、、
餓竜を裏切った。』

私は、止まらなかった。

『拓人が死んだあの日、、、あたしは
闇に落ちたわ。

それと同時にある悲劇を知ったの。』

愛桜。言っちゃダメよ。
頭では分かっていた。
けど、もう止まれない、、、。

『悲劇?なんだよそれ!!』

ごめんね。岳斗。

『拓人の死は、、、あたしのせいなの』

皆が目を見開いた。

そして、口をひらいたのは
岳斗ではなくパパだった。

『愛桜。説明しろ。』

私は静かに席に座り
昔話をはじめた。