愛桜は1年前から何も変わって
いなかった。

可愛さは倍増していて
相変わらずの綺麗な茶髪だ。

愛桜も、固まっていて
俺は凛さんにコイツを借りることを
伝えた。

凛さんも知っているんだ。
俺らが探していた
お姫様の存在を。

そして、愛桜を屋上へ連れていった。

愛桜は屋上へ来るなり
スッキリした顔をしていて
質問に答えてくれた。

『なぁ。アイツらに逢わねぇか?』

アイツらもまだお前を探してんだよ。

『逢わない。』

まぢかよ。

『ホントは岳斗とも逢いたくなかった。』