『失礼します。』
お姉ちゃんがノックをして声をかけた。

『はいれ。』
中から男の人の声がした。

『愛桜。入るよ。』

『うん。』
私はこの時、どんな中年だろうか
想像をしていた。

『おぉ。愛美じゃないか』

『お久しぶりです』

お姉ちゃんと理事長さんは仲が良いみたい
私はお姉ちゃんの後ろに隠れていた。

『ん?転校生か?』

『はい。妹の愛桜です。』

そう姉が話し始めたので
私も姉の横に立ち挨拶をした。

きっとお腹が出てるおじさんだろぉな
と思いながら理事長を見て
私は固まった。