遅い。遅すぎる。
はぁ。とため息をついて
アタシは屋上に向かった。

すると流輝さんに抱きしめられてて
苦しそうにしている愛桜が居た。

ホントつくづくむかつく奴。
アタシの事嫌いな癖になんで助けを
求めるのよ。

アタシは愛桜が大っ嫌い!!
周りの意見に流されてるだけの愛桜なんて
昔から嫌いよ。

アタシは屋上から愛桜を連れ出して
2人で話すことにした。

『ねぇ。アンタ、アタシの事嫌いなのに
良く助け求められたわね。』

『嫌い、、、ではない』

何よ。今更。いつも面倒くさそうな顔を
するくせに、、、。

『はぁ?何言ってんの?』

『嫌いじゃない。苦手だった。
昔の麗奈は。』

苦手だった?じゃあ今は?

『アタシ、嫌いよ。アンタなんて』

『うん。知ってるよ。
だからあたしの邪魔ばかり
してたんでしょ?』

そう。アタシは邪魔をしてた。
けど、影でホントは守ってた。
大好きな愛桜に泣いて欲しくなくて。