口火を切った坂井君に最後まで言わせず、あたしは急いで自分の言葉を被せた。
先手必勝。否定される前に、彼の拒絶を抑え込んでしまおう。
「とても信じられない坂井君の気持ちは、すごくよくわかる。でも本当のことなんだから信じてもらうしかないんだよ!」
「……」
「ねえ、どうすれば信じてもらえる!? 夢で見たことをもっと話せばいいの!? 絶対にお兄さんしか知らないようなこと言おうか!?」
勢い込んでしゃべり続けるあたしを、坂井君は少し呆気にとられたような表情で見つめている。
そんな彼の気持ちを測る余裕もなくて、あたしは無我夢中で言葉を続けた。
「そうだ! 坂井君が隠し持ってるグラビア写真集、あたし知ってるよ!? タイトル言おうか!?」
「……え?」
「たしか『ぼくの天使』と、『人魚の秘密』と、『バカンス気分』だったよね!?」
「お、おい」
「あと、『絶対領域侵入』と、『危険すぎる休日』と……!」
「おいって! べつにそんなこと言わなくていいから!」
顔を赤くして慌てふためいている坂井君が、大声で怒鳴って遮った。
「それに最初の三冊はたしかに俺のだけど、後の二冊は違う! それは兄貴が買ったやつ!」
「え? でも坂井君の机の上に置いてあったよ?」
「そ、そんなことはどうでもいいから! とにかく俺、ちゃんとお前の言うこと信じるから!」
先手必勝。否定される前に、彼の拒絶を抑え込んでしまおう。
「とても信じられない坂井君の気持ちは、すごくよくわかる。でも本当のことなんだから信じてもらうしかないんだよ!」
「……」
「ねえ、どうすれば信じてもらえる!? 夢で見たことをもっと話せばいいの!? 絶対にお兄さんしか知らないようなこと言おうか!?」
勢い込んでしゃべり続けるあたしを、坂井君は少し呆気にとられたような表情で見つめている。
そんな彼の気持ちを測る余裕もなくて、あたしは無我夢中で言葉を続けた。
「そうだ! 坂井君が隠し持ってるグラビア写真集、あたし知ってるよ!? タイトル言おうか!?」
「……え?」
「たしか『ぼくの天使』と、『人魚の秘密』と、『バカンス気分』だったよね!?」
「お、おい」
「あと、『絶対領域侵入』と、『危険すぎる休日』と……!」
「おいって! べつにそんなこと言わなくていいから!」
顔を赤くして慌てふためいている坂井君が、大声で怒鳴って遮った。
「それに最初の三冊はたしかに俺のだけど、後の二冊は違う! それは兄貴が買ったやつ!」
「え? でも坂井君の机の上に置いてあったよ?」
「そ、そんなことはどうでもいいから! とにかく俺、ちゃんとお前の言うこと信じるから!」


