いつもあたしを責めているときの、あたしの反応を味わって楽しんでいるような、遠藤さんの表情が思い出される。
あたしはひょっとしたら、坂井君の前でずっとあんな顔をしていたのかもしれない。
そう思ったらすごく恥ずかしくていたたまれなくて、堪らなくなってしまった。
遠藤さんじゃなく、今度はあたしが自分自身の剥き出された感情を前に、どうすることもできない。
結局あたしはまた視線を泳がせながら、なにも答えることができずに窓の外の景色を眺めて、自分の情けなさを身に染みて感じていた。
「ま、別にどうでもいいんだけど」
本当に、どうでもよさそうな声で坂井君が言う。
「お前さ、天文部の部室の鍵、今持ってる?」
「あ、う、うん。持ってるけど?」
坂井君の方からこの話題を切り上げてくれたことにホッとしながら、あたしはスカートのポケットの中から鍵を取り出して見せた。
「じゃあ部室で話そう。行こうか」
あたしに背を向けて、坂井君は歩き出す。
行こうと言いながら、ちゃんとあたしが後をついて来ているかとか、そんなことなどまるで気にしていないような足取りだった。
ひとまずあたしは、気まずい感情は置き去りにして、当初の目的を果たすために坂井君の後を急いで追いかけた。
あたしはひょっとしたら、坂井君の前でずっとあんな顔をしていたのかもしれない。
そう思ったらすごく恥ずかしくていたたまれなくて、堪らなくなってしまった。
遠藤さんじゃなく、今度はあたしが自分自身の剥き出された感情を前に、どうすることもできない。
結局あたしはまた視線を泳がせながら、なにも答えることができずに窓の外の景色を眺めて、自分の情けなさを身に染みて感じていた。
「ま、別にどうでもいいんだけど」
本当に、どうでもよさそうな声で坂井君が言う。
「お前さ、天文部の部室の鍵、今持ってる?」
「あ、う、うん。持ってるけど?」
坂井君の方からこの話題を切り上げてくれたことにホッとしながら、あたしはスカートのポケットの中から鍵を取り出して見せた。
「じゃあ部室で話そう。行こうか」
あたしに背を向けて、坂井君は歩き出す。
行こうと言いながら、ちゃんとあたしが後をついて来ているかとか、そんなことなどまるで気にしていないような足取りだった。
ひとまずあたしは、気まずい感情は置き去りにして、当初の目的を果たすために坂井君の後を急いで追いかけた。


