ごめんね、キミが好きです。~あと0.5ミリ、届かない想い~

 たしかに遠藤さんには、入学してから何だかんだ、ずっと目をつけられている。

 でも遠藤さんほどではないにしても、あたしのことを良く思っていない人は、他にも少なからずいるようだった。

 その理由はよくわかってる。

 あたしの目のせいだ。

 どうやらあたしが、目立つ保護メガネをつけていたり、授業中に疲れた目を閉じて堂々と休憩したり、毎週必ず遅刻してきたり、体育の授業に参加しなくても許されていることが、不満らしい。

『悲劇のヒロインぶってる』

 それが、あたしのことを快く思わない人たちの考えだった。

 小さい頃からずっとあたしは、この目が原因で周囲からイジメられたり、一方的に避けられたりしていた。

 本来なら黒いはずの目が片方白く濁っている姿は、子どもにとって珍しく、奇異に見える。

 大人だったら事情を汲む意識も働くんだろうけど、そんな心配りを子どもに期待するのもちょっと無理な話だろう。

 他とは違った目立つ存在が、集団の中ではどうしても排除されやすいという事実は、誰にでも思い当ることだと思う。