「まさかあなたも、あたしの夢を見ているの!?」
勢い込んで一歩踏み出しながら大声を出すあたしとは逆に、彼の方は一歩後ろに引きながら怪訝そうな声を出す。
「夢? なにそれなんのこと?」
その気の抜けた返事に、あたしの勢いは一気に萎んでしまった。
もしかしたらあたしたちは、お互いの夢を見合っているのかと思ったんだけど、さすがにそんなSF小説みたいな話はないか……。
「そのゴーグル、眼科手術の保護ゴーグルだろ?」
そう聞かれたおかげで、彼があたしの名前を知っている理由があっさり判明した。
実はあたしが角膜移植手術をしたことは、学校内ではすでに周知の事実になってしまっているからだ。
どうやら入学式の後で、うちのお母さんが担任の先生に説明している話を小耳に挟んだ父兄の誰かが、
『角膜移植手術を終えたばかりの女子生徒が入学するらしい。いろいろと気を配ってやりなさい』
っていうようなことを、我が子に話したらしい。
そういう噂話は広まるのが早いから、あたしの名前と手術の噂は、ドミノ倒しのようなスピードで瞬く間に校内に広まってしまったんだ。
勢い込んで一歩踏み出しながら大声を出すあたしとは逆に、彼の方は一歩後ろに引きながら怪訝そうな声を出す。
「夢? なにそれなんのこと?」
その気の抜けた返事に、あたしの勢いは一気に萎んでしまった。
もしかしたらあたしたちは、お互いの夢を見合っているのかと思ったんだけど、さすがにそんなSF小説みたいな話はないか……。
「そのゴーグル、眼科手術の保護ゴーグルだろ?」
そう聞かれたおかげで、彼があたしの名前を知っている理由があっさり判明した。
実はあたしが角膜移植手術をしたことは、学校内ではすでに周知の事実になってしまっているからだ。
どうやら入学式の後で、うちのお母さんが担任の先生に説明している話を小耳に挟んだ父兄の誰かが、
『角膜移植手術を終えたばかりの女子生徒が入学するらしい。いろいろと気を配ってやりなさい』
っていうようなことを、我が子に話したらしい。
そういう噂話は広まるのが早いから、あたしの名前と手術の噂は、ドミノ倒しのようなスピードで瞬く間に校内に広まってしまったんだ。


