ごめんね、キミが好きです。~あと0.5ミリ、届かない想い~

 今朝見た夢は、一緒に朝ごはんを食べているシーンだった。

 寝癖が爆発した頭の彼が、お味噌汁の出汁をとった煮干しをモソモソ食べているあたしを見ながら、笑っている夢。

 あいかわらず音が一切聞こえないから推測するしかないんだけれど、夢の中で彼とあたしの関係は、どうやら一緒に暮らしている家族らしい。

 そしてあたしは、彼を目の前にしながらいつも焼けつくような焦燥感を抱えている。

 無音の世界の中で彼に告げたい言葉を伝えることができずに、どうしようもなく焦っているんだ。

 その居たたまれないほどの焦燥感が、『ただの夢』とは簡単に片付けられないほどにリアルで、さすがに最近不安を感じるようになってきた。

 もしかしてこの夢は……ドナーの人の記憶なんじゃないかって。