ごめんね、キミが好きです。~あと0.5ミリ、届かない想い~

「ごめ……なさ……」

「どうした? 謝んなくてもいいから、説明してみろ」

「ごめんなさい……ごめんなさい……。お兄さんの死を代償にしたのに、ごめんなさい……」

 保護メガネ越しの視界が、じゅわりと滲んで霞んでいく。

 メガネを外したあたしは指先で涙を拭いて、鼻をすすり上げた。

 もう無理。隠しきれない。

 一生ひとりで背負い続けると覚悟していた罪悪感と、ずっと隠していた事情のすべてを、あたしは坂井君に吐露してしまった。

 あたしの角膜が白濁した原因。

 家族間のしこり。お母さんの心に刻まれてしまった大きな傷。横たわる深い溝。

 いったん話し始めたら、決壊したダムみたいに言葉と感情がドッと溢れ出て、自分でも止めようがない。

 ……あたしね、頑張ったんだよ。遠いあの日からずっと、自分の罪を償うために本当に頑張ったんだよ。

 自分にできることなら、なんでもした。

 ものすごくつらい日も、どうしようもなく悲しい日も、胸が切り裂かれるほど苦しい日も、すべてを忘れて大声で泣きたい日も、耐えた。

 その全部を心の奥底で押し殺して、全力で、笑い続けてきた。