やだ、どうしよう! 思わず過剰反応してしまった!
坂井君に変に思われる! 恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい!
自分の顔が熟れたトマトみたいに真っ赤に染まっているのが、嫌というほどよくわかる。
そんな顔、とても見せられなくて、ドキドキしながら俯いて足元をひたすら凝視していた。
あたしの内履きとは比べものにならないほど大きな坂井君の内履きが見えて、その差に異性を感じた胸が、キュンと締めつけられる。
無言のまま向きあって立ち尽くすあたしたちの横を、見知らぬ生徒たちが通り過ぎるたびに好奇の視線を投げてきて、さらに焦ってしまう。
おまけに、誰かが「ひゅ~」っと小声でからかってきて、もう心臓が爆発してしまうかと思った。
「ほら、お前が意地なんか張るから、からかわれたろ?」
「……ご、ごめん」
「行くぞ」
ぶっきらぼうにそう言いながら坂井君があたしから離れていって、あたしも急いで後を追って歩き出した。
坂井君、機嫌悪くしちゃったかな? もっとちゃんと謝った方がいいかな?
目の前の背中を見ながら不安に思っていたら、彼が軽く後ろを振り返って、あたしにニヤッと笑いかけた。
その頬が照れたように赤く染まっているのを見て、あたしの頬はその十倍くらい真っ赤に染まって、顔中から汗がドッと噴き出してしまう。
……顔、熱すぎて痛い。ほらまたこの胸が、これほど強く疼いている。
坂井君のこんな表情が見られて、優しくしてもらって、すごくすごくすごく嬉しい。
でも同時に、こうも思う。
坂井君があたしに特別優しくするのは、この左目があるからなんだと。
あたしが叶さんの角膜のレシピエントじゃなかったら、きっと彼はこんなに優しくしない。あたしを特別扱いなんてしない。
……なによりもあたし自身、こんな気持ちを彼に対して持つ権利はない……。
坂井君に変に思われる! 恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい!
自分の顔が熟れたトマトみたいに真っ赤に染まっているのが、嫌というほどよくわかる。
そんな顔、とても見せられなくて、ドキドキしながら俯いて足元をひたすら凝視していた。
あたしの内履きとは比べものにならないほど大きな坂井君の内履きが見えて、その差に異性を感じた胸が、キュンと締めつけられる。
無言のまま向きあって立ち尽くすあたしたちの横を、見知らぬ生徒たちが通り過ぎるたびに好奇の視線を投げてきて、さらに焦ってしまう。
おまけに、誰かが「ひゅ~」っと小声でからかってきて、もう心臓が爆発してしまうかと思った。
「ほら、お前が意地なんか張るから、からかわれたろ?」
「……ご、ごめん」
「行くぞ」
ぶっきらぼうにそう言いながら坂井君があたしから離れていって、あたしも急いで後を追って歩き出した。
坂井君、機嫌悪くしちゃったかな? もっとちゃんと謝った方がいいかな?
目の前の背中を見ながら不安に思っていたら、彼が軽く後ろを振り返って、あたしにニヤッと笑いかけた。
その頬が照れたように赤く染まっているのを見て、あたしの頬はその十倍くらい真っ赤に染まって、顔中から汗がドッと噴き出してしまう。
……顔、熱すぎて痛い。ほらまたこの胸が、これほど強く疼いている。
坂井君のこんな表情が見られて、優しくしてもらって、すごくすごくすごく嬉しい。
でも同時に、こうも思う。
坂井君があたしに特別優しくするのは、この左目があるからなんだと。
あたしが叶さんの角膜のレシピエントじゃなかったら、きっと彼はこんなに優しくしない。あたしを特別扱いなんてしない。
……なによりもあたし自身、こんな気持ちを彼に対して持つ権利はない……。


