「触らないで」
「……!?」
「これは、さすがにあんまりだよ? 遠藤さん」
遠藤さんはもちろん、千恵美ちゃんまでが息を吸い込んだまま呼吸を止めて、あたしを見つめている。
大げさなまでに驚いた表情を見せている遠藤さんに向かって、あたしはハッキリと言った。
「いつまで病院に通うのかって聞いたよね? 一生だよ」
「……」
「この角膜とあたしは、一生付き合っていくから。通う頻度は少なくなっても、あたしは一生、この目と共に病院に通い続けるの。その覚悟を持って初めて、亡くなった人から角膜を受け取ることができるの」
あたしは、坂井君に言われた言葉を思い出していた。
『その目、お前だけの目じゃないから』
そうだ。この目はもう、あたしひとりの物ではないんだ。
だからこの目を侮辱するような行為をする人は、許さない。
叶さんの角膜を指さして嘲笑する人は、断固として許さない。
「べつにあたしは自分を演出したいわけじゃないし、自意識過剰なわけでもない。それでも遠藤さんは、あたしのことが嫌いなんでしょ?」
それならそれで構わない。移植手術を受けたあたしのことを、受け入れられない人がいることは別にいい。
人の考えは様々だから、絶対に受け入れろと強制するつもりもないし、世界中のすべての人に好かれたいとも思わないから。
「あたしのことは嫌いでいいの。でも、この目を侮辱することだけはやめて」
「……!?」
「これは、さすがにあんまりだよ? 遠藤さん」
遠藤さんはもちろん、千恵美ちゃんまでが息を吸い込んだまま呼吸を止めて、あたしを見つめている。
大げさなまでに驚いた表情を見せている遠藤さんに向かって、あたしはハッキリと言った。
「いつまで病院に通うのかって聞いたよね? 一生だよ」
「……」
「この角膜とあたしは、一生付き合っていくから。通う頻度は少なくなっても、あたしは一生、この目と共に病院に通い続けるの。その覚悟を持って初めて、亡くなった人から角膜を受け取ることができるの」
あたしは、坂井君に言われた言葉を思い出していた。
『その目、お前だけの目じゃないから』
そうだ。この目はもう、あたしひとりの物ではないんだ。
だからこの目を侮辱するような行為をする人は、許さない。
叶さんの角膜を指さして嘲笑する人は、断固として許さない。
「べつにあたしは自分を演出したいわけじゃないし、自意識過剰なわけでもない。それでも遠藤さんは、あたしのことが嫌いなんでしょ?」
それならそれで構わない。移植手術を受けたあたしのことを、受け入れられない人がいることは別にいい。
人の考えは様々だから、絶対に受け入れろと強制するつもりもないし、世界中のすべての人に好かれたいとも思わないから。
「あたしのことは嫌いでいいの。でも、この目を侮辱することだけはやめて」


