「名前は?」 「あっ、あたしですか!あたしは……っ、一年の麻白といいまして……!」 ダメだ……声が裏返ってる。 無機質な眼差しが怖くてあたしは目をキョロキョロと動かすはめになる。 唐突、スルッと右足が解放されて驚いたあたしは、狼のような男を躊躇いがちに見た。 「なんだその甘いもんみてぇな名前」 「へ……?甘いもの、ですか?」 「そんなもんあったろ?」 「ま、麻白……ましろ、マシュマロしか出てきません……」 「あ?」 「す、すみませんっ、違いますね!」 ヒィ……誰か、助けて!