【完】好きなんだからしょうがないだろ?




はぁあああ……。


溜め息しか出ないあたしは莉子の部活が終わるまで、中庭のベンチで時間を潰すことにした。


来月にはあたしの大嫌いな体育祭が控えてる。


莉子はリレーの選手に名前を上げられて張り切ってるけど、体育祭なんていい思い出がないなぁ。



ーーー“麻白の場合、転がった方が速いんじゃね?”



罵声が脳裏を過ったから頭を振って消去した。



「……声、かけてみる?」


「やっ、やめた方がいんじゃない?」