* * * 思い出してしまった嫌な記憶に蓋をして一生顔も見たくなかった玲央を見上げる。 ハニーブラウンの前髪の隙間から覗く瞳に、あの頃のあたしはずっと映りたかった。 出来れば、一人の女の子として。 けど……それはもう終ったことだから。 「あたしは、変わってないよ……」 アンタなんかには何一つわからないクセに……。 バックを握る手に力をこめると玲央から目を逸らさずに口を開いた。