春休みには無駄に伸びきった髪も軽くして、莉子とファッション雑誌を見ながらほんのりメイクなんかも練習して。



「わぁ、イメチェンしたみたいだよ?すごく可愛くなったね、三葉」



莉子との走りも朝と夕方それは日課のようになって、自然と体型も変わっていって、標準体重にまでなった時はお姉ちゃんも驚いていた。



「三葉……、今は四ノ宮のこと、全部、忘れちゃえばいいよ……だから、また笑ってよ?」


「莉子……」



ずっと溜め込んできたものが糸が切れたみたいに途切れて、あたしは莉子に泣きついた。