【完】好きなんだからしょうがないだろ?




複雑な気持ちと緊張が張りつめて今までにないくらい鼓動がうるさかった……。



「なるわけねぇだろ?」



教室のそばまでさしかかると不機嫌な玲央の声が聞こえてきた。


なんの、話してるの……?



「そんな、怒らなくてもいいだろーが」



クラスメイトの男子が乱暴に言い返してる。



「まあ、落ち着いてよ、四ノ宮も……」



それからこの声は成績が学年トップって有名な仁科(にしな)君の声……?


も、もしかして喧嘩……?


あたしはショコラノアールを包んだ紙袋を抱えて教室のドアに踏み込んだ、直後。