「あら、三葉はそこまで太ってないじゃない」
お母さんが助け船を出してくれていたけど、年の離れたお姉ちゃんからすればあたしは丸くて立派に太いらしい。
ダイエットは厳しい毎日の繰り返しだった。
少しでいいから玲央の瞳に映りたかった……。
小学生の時よりも声が少し低くなって背もずっと伸びて、隣を歩く時の間隔も前ほど近くはなくて。
それでも玲央との帰り道は居心地が良かった。
「確かにお前は丸いけどな、焦ってもしょうがねぇだろ?」
「うっ……だって、玲央だってあたしのこと……太ってるって思っ……痛っ!」
言いかけたあたしのおでこを指で弾いた。
「じゃあハッキリ言うけどな?お前は丸いよ。でもな、それでオレがお前を嫌いになるわけねぇだろ?」
「……っ」



