「三葉って甘いもん好きなんだろ?」
「うん、大好きっ!」
「じゃあオレん家に来なよ。いいもん見せてやるから」
まだ見たことのない何かを開ける時みたいにあたしは目をキラキラさせてたと思う。
「うわぁ……!すごく甘い香りがする!」
玲央の家に初めて入ったあたしは色んな意味でドキドキして、わくわくしてはしゃいでいた。
「それはバニラの木よ?」
「バニラ……?」
玲央のお母さんが指をさして教えてくれたのはあたしより遥かに背の高いバニラの木だった。
「これがね、バニラビーンズになるのよ?」
「バニラビーンズって……?」



