「さ、砂糖だ……」 「ダセぇ。そのまま帰ってきたわけ?」 「……なによ。気づかなかったんだからしょうがないでしょ……」 ムカつく……。 からかうみたいな玲央の態度に悔しさは膨らんで心の中で悪態ついた。 「変わってねぇな?お前の甘党っぷりは」 ーーーズキッ 玲央の涼しげな表情とは裏腹にずっと封印してきた過去が溢れ出した。 思い出したくないって抗っても甦ってしまう。 足元から歪む世界に突き落とされた日々。 苦くて、焦げた、バレンタインの記憶……。