「もっとそばに来いよ?」 ドキンッと鼓動が大きく波打った……。 あたしが、玲央のそばに……? 「早く」 「や、やだよっ……」 「もっとそばで顔見せろよ?」 「な、何言って……っ、い、意味わかんない……」 そんなの冗談じゃない……。 まるで、夢の中にいるような玲央の儚げで艶(つや)っぽい表情。 「動くなよ?」 腕を伸ばしてあたしの顎をつまむと、くいっと上に向かせる。 「……っ」 玲央がすごく近くて、まさかの不意打ちにドキドキするのは必然で……。