莉子と別れたあたしはまだ残暑の残る帰り道をのそのそ歩いていた。
はぁ……なんで、せっかく地元を離れたっていうのに玲央までここにいて、夏休みが終わるまで学校ですら会わなかったっていうのに。
どうして、また会っちゃったんだろう……。
莉子の言葉の続きが無限ループしている。
ーーー“三葉だって四ノ宮のことずっと好きだったでしょ?”
うっ……。
あたしは、今は大嫌いな玲央のことが本当はずっと大好きだった。
結局、図星なだけあって莉子にも反論出来なかったなぁ。
アパートに着いたのはいいけど、アイツの部屋の前を通らないとあたしの部屋に行けないっていうのが難点だったりする。
ーーーガチャッ



