何気なく言われた台詞には深い理由がある。
「だってさ?三葉が頑張ったのは受験終わった春休みからだったし」
思い出したくもない、あの苦い苦い記憶が、無神経に頭を過る。
胸の奥がズキズキ痛くてあの時の冷たい刃のような周りの声が聞こえてきそうなくらい。
「嫌な意味じゃないよ?それだけ変わったってことだからね、三葉は」
テーブルを挟んで座る莉子がだんまりするあたしを、よしよしとお姉ちゃんみたいに頭を撫でた。
「幼馴染みだったんだから話してみる価値はあるんじゃない?許せないのもわかるけど、三葉だって四ノ宮のこと……」



