どこから何を話せばいいかわからないけど。 ゆっくり、自分の口で伝えていこう……。 「……仁科君に、会ったの」 「仁科に?」 目を丸くする玲央に小さく頷いて。 ポツリ、と仁科君に聞いたことを全て話した。 あの時ーーバレンタインの日の出来事も、玲央が怒った理由も。 あたしが学校へ行かなくなったあとに仁科君が玲央に言った言葉も。 「あたし、玲央からずっと逃げて……っ、でもそれは……」 グイッ、と。 玲央があたしを引き寄せて腕の中へ閉じ込める。 玲央……?