【完】好きなんだからしょうがないだろ?




「え……?」



あたしの声が聞こえていないのか独り言みたいに零れおちた莉子の声。


戸惑いと困惑が入り交じった莉子の焦った表情に、あたしまで嫌な予感が胸に広がる。



「あの時の、三葉の写真……っ、なんでかわからないけど、御木本 菜々花が持ってきて……女子達が、笑いのネタにしてる……」



……全身に鈍い痛みが襲った。


人は、想像もしてないことが起きると、言葉を失ってしまうみたいだ。



「なんで……御木本さんが……」



莉子は、何も言わなかった。


そして、ここまで走ってきた勢いが、あたしには今はもうどこにもない。