【完】好きなんだからしょうがないだろ?




教室の前の廊下が騒がしい。


少し離れたところで息を切らすあたしは、担任の先生とすれ違って、もうホームルームが終わったことを知る。


E組の教室から弾かれたように教室を出ていく生徒達の中に、ハニーブラウンの色を探す。



「みっ、三葉……!!」


「莉子……!」



教室から出てきた莉子はあたしを見つけるなり目をまん丸にして走ってくる。


迷子になって、見つけてもらった時みたいに無性に安心する。


でも、伝えたいことがありすぎて……。



「莉子、ごめんね……あたし、いつも莉子に甘えてばかりで、頼って、何も変われ……」


「ダメ。行ったら。三葉が、傷つく……」