下駄箱に靴を突っ込んで、上履きに履き替える足がふらふらしてる。
もう、最後の授業が終わってる頃だ………。
きっと、ホームルームだってもう終わってしまうだろう。
一体、何から話したらいいかなんてもうわからない。
でも、早く、早く、行かなきゃ……。
「早く行け」
「え……?」
教室へ向かう足が、ピタリと止まった。
背後から飛んできたのは、低くて重い掠れたような声。
「アンタのこと、成田が心配してた」
「轟先輩っ……、」
制服姿の轟先輩の手には、白と黒のラインが入ったスニーカー。
「忘れることは出来たのか?」



