「まさか、あんな、太ってたあたしなんて……」 「本当だよ。麻白さんは四ノ宮しか見てなかったけど……そんな、麻白さんが一生懸命で、可愛いなって。恋に恋してるって言われたら、それまでだけど」 メガネの奥の瞳と視線がぶつかり合って、あたしより先に背けた仁科君の横顔が赤く見えたのは気のせいかもしれないけど。 「だから、それで四ノ宮がなるわけねぇだろって怒ったんだよ。慌てて落ち着かせようとしたけど、もう遅くてさ……」 ああ……どうしよう。 言葉が、何一つ出てこない。