【完】好きなんだからしょうがないだろ?




「ああ……そうか。ごめん……俺、ついあの時の会話、麻白さんは全部、聞いてたのかと思って……」



動揺した仁科君は言葉を繋げるのが精一杯みたいに声をおとす。



「ぜっ、全部って……?」


「あの時、四ノ宮の好きな女の子って誰なんだよって話しになって……そこにいた一人が麻白 三葉だろって聞いたんだよ」



あたしの知らない話しが仁科君の口から明かされていく。



「……麻白さんは、傷つくかもしれないけど。あんな太った幼馴染みなわけないだろうなって……男子が笑ってて」



早鐘でも打ったみたいに鼓動が暴れ出す。