【完】好きなんだからしょうがないだろ?




轟先輩の悔しさと決意を覚えてる。


背中合わせだった二人……。


待ち続けた莉子の溢れた想いを知ってる。



「そう思わない?今日も、放課後グラウンドで成田さんと走ってたけど……プライドとかないのかなぁ?成田さんも、走ることによく付き合ってられるよね」



チェリーパイをぱくり、と一口。


ニッコリ笑う御木本さんの心のない言葉に、ドクドクと脈打って血圧は一気に急上昇していく。



「プライドがあるからこそ轟先輩は弱い自分に打ち勝ったんじゃないのかな……っ、莉子は、付き合って走ってるんじゃない。それは莉子の、願いだったんだよ……」