【完】好きなんだからしょうがないだろ?




まさか御木本さんをあたしの家に入れるなんて夢に思ってなかった……。



「あー、このキャラメルシロップおいしいよね。私も、お気に入りなんだ」



部屋に入るなり、パンケーキ用のシロップを手に取って、次々に辺りを見渡している。



「うちに、インスタントのカフェオレしかないけどいいかな……?」


「何でもいいよ。私、シュガーマカロンでチェリーパイ買ってきたからお茶しよ……って、言っても従業員割りなんだけどね」



と、狭いリビングのテーブルの上にそれを置いて広げてみせる。


いつもなら飛び上がるほど嬉しいのに全く喜ぶ気にもなれなくて。